7.計画分娩とは。24時間対応の可否

計画か、24時間対応か

 無痛分娩を行うとき、「いつやるの」という疑問が出てきます。自宅で陣痛が来たり、破水したりした場合、すぐに病院に行って無痛を開始できれば理想的だと思います。しかし、それを可能にするためには、深夜でも24時間対応できるように、毎日麻酔科と産科医が当直できるマンパワーが必要になってきます。
 アメリカやオーストラリア、ヨーロッパでは、実は可能です。というのは、諸外国では日本のように産科院がたくさん存在せず、一つの大きな産科施設を作って、みんながそこで分娩するように国が動いているためです。日本は山や川、道路などの関係で地域が分断され、その地域ごとに病院が存在するという、地域密着型の医療圏を形成しています。そのため、医者も一か所に集まらず、マンパワーが分散してしまい、24時間対応が難しいのが現状です。

 24時間対応が難しいため、日本では計画分娩が多いです。これは、出産予定日より1~2週間前の38週くらいに「○月○日に産みましょう」と、日にちを決定して、その日に無痛分娩を計画する事です。予定日より前に、強制的に産んでしまって大丈夫かという質問をよく受けますが、大規模な研究で「37週を超えていれば、その後の成長に問題ない」というデータがあります。実際、普通分娩でもこのくらいに産まれてくるお子様はいらっしゃいますし、問題ありません。

計画分娩の利点

 計画分娩は、医療者側も、ご家族も、日にちが決まるので予定を合わせやすいというのが一番の利点です。

 当院の場合、麻酔科専門医が麻酔を担当します。しかし、日本の無痛分娩事情の記事で書いたように、麻酔科医は全身麻酔をこなす必要があり、平日は急性期病院の麻酔科医を兼任しているため、毎週月曜日に無痛分娩を行っている状態です。日曜日夕方から産科医、麻酔科医は病院で当直しており、もし深夜に産気付いても無痛が開始できます。分娩当日は産まれるまで対応いたします。詳しくは無痛分娩の流れをご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください